Monday, January 16, 2006

wThe zoo.

文字を持たない生き物達の瞳は何故あんなにも美しいのだろう
ふらりと立ち寄った昔よく行った動物園
幼い目には恐ろしかった獅子や虎や熊達は
いつのまにか小さく見え何処か悲しく哀れと思う
檻を隔てて視線を交わす
わたしの目は捨て鉢で彼等の目は諦めを浮べ
同類相憐れみ堪え切れずに背中を向けた
なのに視線は追ってくる
動物園の何処へ行こうが彼等の視線は突き刺さる
お前は惨めだお前の負けだお前が哀れだお前こそ死ね
わたしは逃げる
彼等は追わない
追う価値もない
そう嘲笑ってる
そうなのだ
ZOOとは動物を人間が見る場所ではない
人間が動物に睥睨される場所だ
誰も気付かないのか
彼等の哄笑の雄叫び
あれは自由を奪われた獣達が
自由を奪いより狭い檻の中でもがく人間共を観察する場所だ
いたたまれずに裏門を抜け出る
逃げ出したって世間の檻の中だ
逃げおおせない行く場所もない
人間ってヤツは如何ともし難い厄介モノなのだ

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