Monday, January 16, 2006

義経

復讐と暴力と独裁
三つの病理を現代へ遺した男
唯ひたすら親の敵討ちと兄の寵愛を欲しがった哀れな男
一の谷の戦で取った数多の首を都の大通りに引き回し獄門の木に吊るした
保元の乱は祖父の仇
平治の乱は父親の仇
平家の武者の首共を引き回すことで逆賊を滅する励みにした
朝廷や法王の狙いは三種の神器の奪回だったのに
戦を避けろと諭されても聞き入れず追討軍を送り
平家を散々に追い詰めて
神器を返還の院宣は遅く
安徳天皇は仁井殿に抱かれ
神器は八つの天皇に抱かれ壇ノ浦の海深く沈んだ
どれほど探しても鏡と勾玉しか見付からず
大蛇を斬った剣は永遠に失われた
慕う兄に追われ惨死する断末のとき
彼は何を思ったのか
妻を別れ嘆いたのか
子を殺され泣いたか
吠ゆ犬を哀れんだか
愚管抄は綴る
封建を失うは武家が宝剣を代替する世に移るからだと
源義経
汚れた英雄は数知れぬ映像を観て雲上で何を思うのか
否地上へ落ちたのか
又奈落で恨み募るか
こんな蛮勇をいかに英雄へ写し出すのだろう
一年眺めてみたが
でっち上げられ美化されて
真実は無かった

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