Thursday, January 12, 2006

God bless you.

数前の十二月一日
国中から祝福される赤子と
誰からも祝福されぬ赤子を
同時に見た
スザーナはドブ浚い屋の片隅で
死んだ子を胸に抱き
同じ人間なのにねと自嘲気味に呟いてた
返す言葉はなかった
受精の瞬間から祝いを受ける子
出産後すぐさま縊り殺される子
何が違った?
肌や目の色?
査証の有無?
果ては運命?
彼女は笑うだけ
泣きながら笑う
笑いながら罵る
ワタシハニンゲンジャナイカラコノコハゴミニナッタ
冷たくなった赤ちゃんはバラされて可燃ゴミの袋に放り込まれた
わたしは香典の換わりに似非医者にゴミ処理と口封じの金を渡した
其れが弔いといえるのか
わたしは今でも分からない
わたしは祈る
God bless you.

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