Thursday, January 12, 2006

有り余る恩恵

舌先と同じ温度のBourbon飲み下し
唯独り荒野に立つ
振り向けば一人
振り仰げど独り
見渡せば湿った砂と頼りなく繁る雑草と濁った水溜まりだけ
しかし頭上に広がる蒼弓は
一履けの雲の他何一つ無く
肌を焼く日光は太陽がわたしだけに与える光だ
誰のものでも無いわたしだけの光だ
そう思うと
このちっぽけな自分がかけがえのない自分に思えてくる
何も無いものはいない
踏む地があり吸う風があり眩む光があり何よりも命がある
生きる意味が生きる理由が
それだけでは足りないか
これほどでも不満なのか
今呼吸し鼓動し酔っ払う
此れだけで充分過ぎよう
仙人掌で喉を潤し
蠍で腹を満たす
一切の甘さを排除した生き方は
最も自然の摂理に則った在り方
この息が止まり手足が硬くなり鳥獣に屠られ大地に還る
生命の崇高な循環に戻る
此処はネイティブの土地
彼等の信じる神は厳しい
だからこそ信じられる
今この身に受ける
当然な用で奇跡と言うべき
有り余る恩恵を

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