Thursday, January 12, 2006

ある晴れた日に

窓の外眩しいほどに晴れて
わたしの心潰れそうに暗い
心の闇は通常人の闇とは違い
精神を病んだもの特有の物理的重さと感触を覚える闇
自称統合失調症の男が十八歳の女を拘禁した
そんな奴と一緒にしないで
本当に狂った奴はね
自分が気違いだって気が付かない
悲しいよ
いきなり病院に連れて行かれ
見知らぬ白衣の男にあれこれ訊かれ
挙句お前は精神病だと診断書を突きつけられる
ホントの気違いは
血液検査で数値的に実証される
昔みたいな医者の予想じゃない
血中のホルモンやら血圧やら体重やら
見せ掛けじゃなく歴然とした数字が気違いを裏付ける
隔離拘束チューブだらけ
でも血管は栄養の流入を嫌がって膨れ上がり針を吐き出す
血圧は上が六十下が四二
何時の間にか異常が普通になってしまった
笑っちゃうよ
自称鬱病者
あんた等には決して理解できない
わたしだって十二年前は知らなかった
この想像を絶する苦悩
手首切る痛みだけが自分を保つ蜘蛛の糸
途切れればわたしが無くなる
消えてなくなりたいと内心本気で願うのに
今生き延びる自分をこんなにも憎むのに
毎日あんなにも事件事故で人が死ぬのに
どうしてわたしには訪れない?
待ち侘びる致命的な一瞬
自殺を止める人へ
止めるなら殺して下さい
できないなら放っておいて
涙が出るほど迷惑な優しさ
そんなのはもういらない
欲しいのは致死的な何か
空は晴れ
心は曇り
頬には涙が粘りつく
こんな晴れた日は
格好の首吊り日和

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