Thursday, January 12, 2006

心の色

何故だった
降り積もる落葉赤く染まり
積み重なる時間黒く染まり
重ね続ける年齢灰色呈する
全ての色に理由があったはず
何故だった
染まったのは自分
如何だった
染めたのもこの手
破り捨てるように常識や世間を破壊
この脳は既に狂い
降り頻る月光だけが真実を照らす
悲しみは青かった
寂しさは白かった
憎しみは黒かった
苦しみは赤かった
青い空は眩し過ぎ
白い波は綺麗過ぎ
黒い岩が肌を裂き
赤い苦痛が始まる
何故だった色付いたのは
如何してか色褪せたのは
思い出せない
忘れたくない
最後まで自分でいたい
こんなちっぽけな願い
一体何色か
分からない
遠いのか近いのか憎いのか愛すのか
誰を何時何処で如何に生かせばいい殺してもいい
思い出せない
一瞬前なのに言葉はこぼれ
大切らしい人を切りつける
大事だった誰かを傷つける
忘れたい
鼓動や呼吸の仕方さえも
何故に脈打ち酸素を吸う
如何に血流し息を止める
忘れたくて忘れきれずに
だらだらと生き延びる我
世にも醜き
何だろう?

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