Thursday, January 12, 2006

DIE ELIXIERE DES TEUFELS

神は完璧でない人間の番いを最初に創った
その名はアダムとリリト
出来損ない同士の地上初の夫婦
神は彼らに何処か偏ったもの同士
不具の子孫を増やし互いに補い合い助け合って生きるよう望んだ
何故ならば
完璧なもの同士が互いの痛みを分かり合える筈がないから
不完全な二人は背中で一対に繋がっていた
アダムは傲慢
リリトは奔放
そんな二人は助け合える筈もなく
反目の末
リリトは背の皮を剥ぎバアルの方向紅海へと逃げ去った
神はリリトを連れ戻そうと三人の天使を遣わした
悪魔と交わり毎日百人の子を産み続けるリリトに
「エデンへ戻らなければ、毎日百人の子を失う」
と天使はリリトを脅したが
リリトは従わず
鬼子母神のような後悔の念も無く
神を拒んだ
罰を受けながら復讐の鬼と化した
主従関係を確立するため神はアダムの肋骨から新たな女イヴを創った
イヴはリリトより穏やかで愚かで
リリトの化けた蛇の誘惑に簡単に負けたのみならず
アダムにも禁断の知恵の実を食べるよう促した
アダムはリリトを失ったトラウマからイヴの機嫌を取り
禁断の知恵の実を食らった
神は怒った
自分や奴婢である天使共のように
玩具である人間が知恵を有するなど許せなかった……
そして失楽園
やはり悪の香りに誘われて
二人は紅海の方角へ向かい
チグリス・ユーフラテスの両川を下った
アダムは労働
イヴは出産の苦をそれぞれ担い
昼働き夜眠るという生き方を強いられた
或る夜眠っているアダムをリリトが発見した
アダムに未練のあったリリトは夢に侵入し誘惑し
夜毎肉の交わりを持った
リリトはアダムの子ユダヤの悪霊悪魔夢魔を日に百人産んだ
かくしてアダムは現人類の祖になると同時に悪魔の父にもなった
現在も悪魔は霊薬を紅海から地球全域に流し続ける
人はそれを健康の源として
朝食べると黄金に匹敵する果実だと讃える
愚かで拙く老い痴れた人類
たった四十日を待てず
モーセの十戒を破り
黄金の子牛を神の偶像に仕立てた人類
今日もまた過ちを正しいと
悪を善と罪を徳と変換して
疑わない可愛い悪魔の末裔
それは自ら望んだこと
愚かたれ悪為せ罪犯せ淫猥であれと
悪魔が毒の蜜を注ぎ真赤に熟させた林檎を食べて堕落しよう
あの偽の楽園へ戻り
神様の玩具として
人目も憚らず邪淫に耽ろう
永遠の不具者よ

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