Friday, January 13, 2006

w屑鉄の街

高層建造物に切り取られた空
幾何学模様の青い高い遠い空
宇宙とわたしを繋ぐ1ピース
一つ間違えば全部が崩落する
危なげな街
人込みの街
ゴミ溜の街
渦巻く愛憎は極彩色のネオン
反吐も糞尿も綺麗な彩り輝き
出て行かないのは
出て行けないから
汚れ切ったわたしには
この穢れた街が似合う
この猥褻な街で死のう
この虚無の街で殺ろう
この屑鉄は街を呪おう
身体より先に思考が腐り
思考に先立ち魂魄が朽ち
もう空っぽのわたし
せめて最低の人間になりたい
そんな低レヴェルな願い破れ
夜の路地裏を流離う
出くわすは同じモノ
生きてるだけの肉の塊
動きうめく鬱陶しい滓
似ていても擦れ違って慰め合いなんかしない
互いの膿を啜り合って体液と黴菌を交換する
そんな真似はやらない
屑なりに埃をもってる
自分の埃は一生の誇り
時間分だけ積もった埃
さて月が低くなった
朝が来る前に帰ろう
何処へ
さあ
何処へも帰れないから行くだけだよ
何処かへ
風任せに

0 Comments:

Post a Comment

<< Home