Sunday, January 15, 2006

w蜘蛛の糸

悲しさは潮が満ちるように
切なさは月が満ちるように
寂しさは涙が満ちるように
わたしから湧き上がり溢れ出る
嬉しさや楽しさや喜びがわたしに溜まるのは何時になるでしょうか
辛酸はこんなに容易く手に入り胸底に沈殿して心濁らせるのに
甘い蜜は何故に入手が困難なの
欠片を掴んでも溜め息で流され寸時に逃げ行く
日々繰り返す悲喜劇の幕か降りるのは一体いつかしら
この解離性同一性障害者が安息を得るのはいつのことかな
自死なんて直ぐにでもできるのに躊躇うのは
ただ蜘蛛の糸が一本目の前に揺れるから
そのか細い糸たる君の寄越す手に縋るから

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