Thursday, January 12, 2006

煙草を一本

全てのものが必ず終わる
出来事も事件も悲しみも怒りも愛も恋も友情も
命だって終わる
誰もが死ぬために生まれ出るのだから
その一瞬一瞬を精一杯生きるより
わたし達に何ができよう
明日の約束だって不確かな浮世
一時間後の予定さえ定まらぬ世上
将来を考えるなんて何の意味も無い
なのに人は懸命に今を犠牲にして
来るとは限らぬ未来のために勤しむ
何一つ無為なものが無いとお釈迦様も説いているのに
執着を捨てろというそのお釈迦様自身が
涅槃への執着を捨てられなかった
馬鹿だねホントわたし達
刹那的快楽に身を任せこのまま死ねたらいい
もう痛いのも寂しいのも飽きたよ
帰りたい場所の無いわたしは
また今夜も街をふらつく
一夜だけの相手を探して
体温を分け合って
朝日と一緒にシャワーで流し去り
またひとり
命尽きる日を願い彷徨う
生きたくても生きられない人
死にたくても死ねない人
どちらが一体可哀想?
同じくらい惨めだよ
自殺を試みるその瞬間が一生で一番生きたいと願ってる瞬間
もし頭を悩ませる問題の何か一つが解消すれば
死なずに済んだのにと
全ての手段を尽くし金も労力も費やし尽くし
もう何もなくなったとき
ふっとね
生きることと死ぬことと天秤にかける
無資力で生きるより死亡時生命保険のほうが大きな利益なったとき
人ならではの自死を選ぶ
簡単に死ぬなと軽く言わないで
叱咤するのならこの抱えきれない痛みを一つ引き受けて
何もしてくれないならお節介もやめて
自己満足でしょう?
いい気分でしょう?
人間一人助けたって神様気取りでしょう?
お茶の間の話題にわたしを載せないで
わたしは今も死を願う
生と死の重みがわたしの天秤では逆転した
だからねえ
余計なお世話より煙草一本恵んでよ
一服の間分だけ
延命できるから
LARK一本分の延命
果敢ない煙に似た人生

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