恋芝居
どうしようこんな気持ち初めてで
わたし小娘
お茶を飲む仕草さえも小指まで緊張している
笑い方も変えた
食べ方も直した
話し方も可愛く
甘え方を覚えた
抱き締められる心地よさ
この齢まで知らなかった
寝ても覚めても君を思い
汐らしい作法を身に纏う
此れって嘘吐きなのかな
でも無意識になっちゃう
今まで馬鹿にしてた恋する乙女に
今やっとわたしも仲間入りしたの
一つ困ったのは神様に誓えない信仰と愛の並存
まるで巨大な夜と真昼に輝く太陽の両方を望むような愛の誓い
神様の御前で嘘を吐く
病むとも窮するとも
死が我等を分かつ迄この愛を神様に誓う
わたしの中に同居できない大き過ぎる存在だから
わたしは神の御前にて嘘を吐く
神様よりこの世の誰より
この人だけを信じ愛する
こんなこと神様の前で宣言するなんて
結婚式って馬鹿げた儀式ね
今迄の信仰を捨て
愛を誓う
喩え
死が我等を別つとも
神の御前で恋の芝居
信仰を貫く振りして神様を裏切り彼だけを愛す
わたしもう二度と教会へ行かない
わたしもう再びは教戒を守れない
全世界が滅んでも
天が獄に落ちても
わたしにはこの愛だけ彼だけいればいい
こんな本音隠して続ける
恋のお芝居
罪深く愛しい
恋芝居
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