Thursday, January 12, 2006

恋芝居

どうしよう
こんな気持ち初めてで
わたし小娘
お茶を飲む仕草さえも小指まで緊張している
笑い方も変えた
食べ方も直した
話し方も可愛く
甘え方を覚えた
抱き締められる心地よさ
この齢まで知らなかった
寝ても覚めても君を思い
汐らしい作法を身に纏う
此れって嘘吐きなのかな
でも無意識になっちゃう
今まで馬鹿にしてた恋する乙女に
今やっとわたしも仲間入りしたの
一つ困ったのは神様に誓えない信仰と愛の並存
まるで巨大な夜と真昼に輝く太陽の両方を望むような愛の誓い
神様の御前で嘘を吐く
病むとも窮するとも
死が我等を分かつ迄この愛を神様に誓う
わたしの中に同居できない大き過ぎる存在だから
わたしは神の御前にて嘘を吐く
神様よりこの世の誰より
この人だけを信じ愛する
こんなこと神様の前で宣言するなんて
結婚式って馬鹿げた儀式ね
今迄の信仰を捨て
愛を誓う
喩え
死が我等を別つとも
神の御前で恋の芝居
信仰を貫く振りして神様を裏切り彼だけを愛す
わたしもう二度と教会へ行かない
わたしもう再びは教戒を守れない
全世界が滅んでも
天が獄に落ちても
わたしにはこの愛だけ彼だけいればいい
こんな本音隠して続ける
恋のお芝居
罪深く愛しい
恋芝居

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