Thursday, January 12, 2006

君思う

遥か遠く西から立ち返った
帰ったといえない我が入国
今の全てを西で奪われ
新たなもの与えられた
自分を見失う
自分を許せぬ
自分を憎んで
自分を諦める
持ち帰ったものは真新しい重荷
新鮮な大責任
こんなもの検査してどうするの
税関職員
できるなら放り出し
赤ん坊に戻りたいよ
わたしにもあった筈の純真無垢な可愛い頃
覚えてないから戻せない
忘れているから帰れない
なのに付き纏う問い
ねえ神様
わたしは生きてていいかな
不確かで絶対的な神様は決して
答え無い
拒ま無い
唯大きく広がり見守って温かくわたしを包んでる
でも神様
あなたを見失ってわたしは唯一人の人を見つけた
此れまで全てを失っていても神様が残っていると
信仰深い女でしたが
あなたを見失った時
あの人を見つけたの
もし神様を失うとも
わたしはあの人を見つめる
世界でたった一人のあの人
神様は一度もお姿を現さずわたしを不安にし試すけど
あの人は手で触れ眼で見てわたしを抱きしめてくれる
ねえ神様
あなたよりあの人を選んでも
わたしは生きていてもいいですか
駄目でも生きて傍にいたいのです
誰でもなく
彼の隣に

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