亡き父へ
早いねまた十八年経ったよ
ねえパパ聞こえる
十五年前と同じ
今日も晴れの日
早春の風は生温く
あなたの腐敗を防ぐため
告別式を待たず焼いたね
あの日あの時から
ママの時間は止まったまま
あなたの死を未だ受け入れず
病院へ行くと駄々を捏ねるよ
付き合うわたしの身になって
わたしより少女めくママを
何とか説得してよ
もういないってさ
何処を探してもね
あなたはいないの
壊れたママは幸せ
狂ったわたしだけ取り残されていて
この日が来るたび記憶が溢れる
十八年前のあなたはもう死んでいたから
わたしは記憶の扉にまた鍵を掛けるよ
それまで大人しくしててね
あなたを思い出すと辛いの
わたしも壊れたかったな
連れてって欲しかったな
思い出に溺れてあの日が幻だと惑わせる
だからあなたの扉を閉めて
しっかり鍵を掛けて
また一年
あなたを忘れるよ
ママを守っててね
わたしにはできないから
あなたの遺影は残酷に微笑んであなたの不在を思い知らせるよ
Bye for now.
Soon,we meet to part.
So,I will go alone.
And you will keep to your heart nothing.
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