Sunday, May 21, 2006

wr春の雪

卯月初めに降る雪は
真冬に較べ汚れてる
さらさらと振り払うこともできず
べたべたと体温で解ける不快な雪
夕暮れに降り始めた雨が
未明には霙になり変わり
早朝のアスファルトの上
灰色に汚す
汚い雪はわたしに似てる
わたしみたい
季節外れで場違いで
誰からも歓迎されない
同属嫌悪の不快感
寒さに混じり
今日一日を生き抜く力が
根こそぎ抜けていく
靴は冷水が染みてきて
車は濁った飛沫を撥ね
上から下から横から
汚い雪がわたしを責める
お前も解けてしまえと
お前も不要なものだと
拭っても取れない泥が
オフィスでも言い張る
着替えればよいけれど
何となくの近親感覚え
一緒に過ごす
冬の終わりと春の始まりが
混在するこの季節には
別れと出会いも交錯し
負け惜しみみたいな春の雪が
鬱陶しく
愛しく
辛く
名残雪が桜吹雪に変わるまで
冷凍庫にとっておきたい
惨めなもの同士
慰めあうために

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