Thursday, January 12, 2006

涙枯渇

涙が枯れ果てるという言葉が在る
涙が尽きることはないという人が居る
わたしは前者が正解だと思う
泣いて泣いて寝る間も惜しんで泣いて
貧血で疲労困憊すると眩暈を起こし昏睡する
其の重い眠りの中
何度も同じ悲しみを体感し
何度もあれは嘘だったと思い違い
何度も矢張り本当だったと絶望し
安らぎのない悪夢に魘されながら
気絶したままの格好で
目覚めれば否応無く立ちはだかる辛い現実にまた直面する
今度は気絶できない
失神を許されるぬほどの苦痛
其れを改めて味わい噛み締め苦汁を飲み下す
現実を消化吸収する
悲しさと辛さを身体に取り入れ
やっと本当に強くなる
現実を呑んで強くなる
優しくはなれなくても
一人を耐え得る強さを身体の一部として行使できる
冷たい氷になるかもしれない
非情と言われるかもしれない
無情の中生きるかもしれない
だけど
弱さがつける擦傷よりは
強さが斬る刀傷のほうが
縫いやすだけ優しい傷だ
脆弱は他人をもどん底へ突き落とす
そして一緒に底辺にて傷を舐めあい黴菌を交換するだけ
強靭は他人を一蹴し
蹴落としてからそいつを引っ張り挙げる底力を持つ
蹴落とし合いの中で上るものを責めない
下るものを嘲り笑う
底の底へぶち当たるまでとことん泣いて疲れ果てて
立ち上がればいい
立ち直るには一度転ばねば一旦倒れねば
立ち直れない
立ち尽くしたままでは
立ち直れない
動物の涙は身体の水分が尽きれば終わる
必ず涙の限界は在る
だから安心して思い切り泣け
孤独を感じたときに一人じゃないと分かる
其のときが来るまで思い切り泣け
涙が枯れ果てるまで
気を失うほど
全身力で泣け

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