心の間に間に
夕焼け小焼け烏が森へ帰る
長引く影法師
背比べした日
暮れていく町
穏やかになる
過ぎる人々も優しくみえる
夕陽が見せた幻影か
月が照らした幻想か
星降るまでの束の間
ざわめきは静寂へと
せわしさは悠久へと
心象を変える
一時の情景は何時しか郷愁想起して
誰もが心の奥に描く安らかな夕焼け象る
千差万別の心の奥に何故かよく似た景色を持ってる
思い出に浸るより今急がねばならぬ
そんな現代人への星達からの贈り物
不可思議に心々惹かれ寄せ合うこの一時は
必ず日々訪れる恩恵
空が焼け爛れ剥がれ落ち
赤剥けの腐肉を見せる頃
真赤い生き血を垂れる刻
人はまた現実に還り
辛さ溢れても涙隠す
素直に泣けた頃の懐かしい夕陽風景
心に描いては消し
また明日描き
慰め生きていく
死ぬまでは生き延びる
悲しくても寂しくても苦しくても
平静装って仮面を被り人生を歩く
引き返せぬ時空の螺旋
時折俯き振り向き
自分の血を舐めて
生きて往く
死んで逝く
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