夢老い人
いつからだろう生きるために追っていた夢に追い立てられるようになったのは
いつからだろう
好きだから尽くしていたのに尽くされないと心細くなったのは
いつからだろう
負けを承知で挑戦してたのに言い訳を結果に先んじ作ったのは
もう思い出せないほど昔の話
もう思い出したくない昔の事
もう思い出す行為さえ忘れた
今でも夢は諦めていないけど
現在進行形で追っているけど
余りに大きく破り捨てられて
全身傷だらけこうなったら
傷の無い肌を探すほうが困難
敗れて破れてずたずただよ
阿呆らしくなったから止めたなんて嘘吐き
楽になれるよ
そんな誘惑が時場所構わず訪れて来るよ
何度も自分に負けたくなり
其の度に立ち甘え断ち切る
本音は辛いよ
もう楽したい
負けが続くと矢張り悲しい
傷跡が挑戦の勲章なら
わたし勲章で一杯で重くて動けない
悲しいのは失敗自体じゃなく
老いて行く事
黒地に白は嫌
白髪を連想させるもの
このまま失敗続きでさ
夢追い老いて行くのは余りに現実的
悲しいね人間って
夢なんて見ず想い焦がれず憧れたりせず
卯某暴と生き冒膨亡と死にこの世から消えたいよ
叶わぬ夢なら無いほうがいい
叶えた夢は現実になっちゃう
結局は誰も皆夢を追い老い死んでゆくだけ
今は一寸悲しみが大き過ぎて萎んで凹んで落ち込むだけ
落ちないと上れないし落ちるには上らなきゃ
とどのつまり忙殺されるの
この人生って
非常に無益だ
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