酒は呑めども
時間に追われ毎日が酒浸り夢は追うもの
酒は呑むもの
分かっていて
いつの間にか
夢に追い立てられ酒に呑まれる始末
冬に向かう此れから
一層酒が恋しくなる
風が飲まする酒って言葉があるのだから
北風の所為にして熱燗を煽ろう
寒さ凌ぎに酒を飲む
コンビニで買った瓶コップ酒
レンジ借りて温泉卵落として
店の出入り口で煙草吸いつつ
出来立て熱々のの玉子酒飲む
女捨てたな
いいじゃん
似合うから
古人曰く
酒は憂いの玉葉箒と
古書記す酒は忘憂の徳ありと
昔の人は誠にいい人だ
とても都合のいい人だ
嫌な事と心配事しかない現世
束の間の忘我の恩恵は有難い
どうせ朝が来れば忘れさせたはずのことごとが一挙に押し寄せる
分かっていたってもう止められない
一度知ってしまい快感を覚えたなら
井蛙以て海語らず
わたしは井の中の蛙で結構だ
大海を知ったとて銀河を知らず
大銀河知ったとて宇宙を知らず
大宇宙知ったとて別次元知らず
終わり無い追求は
本当に夢だ
まさに幻だ
安酒と同じ
満つこと知らず溢れ返るもの
虚に拘わればなり無に返るのみなり
空海は妄執を戒めているけど其の割りに
真理の探究には執念を見せた
守銭奴と何処が違うか
売春婦と何が異なるか
追うものに善悪があるというのか
追うものは何時だって美しいもの
追われれば妄念に変わり醜くなる
其れだけの差
此れだけの別
酒に呑まれる毎日が早く終わるよう祈る
其の気持ち誰しも同じ
其れを寂滅為楽と呼ぶならば
誰しも高僧
皆して高徳
何て詰まんない世界
さっさと終わろうよ
皆揃って三途の川に行列作る
日本人は行列好きだから皆で閻魔を脅かそう
世界総死去
此れが現実
ならもうニュースにならない
読む人がいないから
やっと平和が訪れて
やっと旨酒に浸れる
血の味と綯い交ぜて新しいカクテルを作ろう
嗚呼わたしって本当
酒は呑めども酒に呑まれて
いい気分
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