月は東に日は西に
菜の花畑は秋桜畑に変わっていた小春日和の一日
長閑なる秋一日
紺碧の空は何処までも高く
真綿の雲は何処までも続く
見飽きずに眺めれば何時にしか日が暮れ
春に勝れり見事な時
月は東に日は西に
嗚呼勿体無いことよ
この掌を東西何れに合わせたものか
この頭を月日何れに垂れたるものか
今日が入る
後月が昇る
古今東西問わず誰しもが拝むるこの神秘
宗教は人間が作り上げたものなれど
日没月昇は大自然の創りし奇蹟恩恵
一時期に拝むなど如何にか勿体無し
この幸せが続くなれば
この身でもう少し生き
天の果て地の限り拝見致さむ
頭垂れて夜
星星も清か
神話織り成す星の光は
大気冴ゆ季節亦美しい
日が沈む寸前
月が覗き始め
一番星輝ける
三美揃う刹那瞬間より短き至福なる刹那
今日を生き抜いた実感と明日に臨むに要す勇気と
身体より魂の底から湧き来る
嗚呼勿体無し
この凡人に
この非凡たる景色
大自然の不可思議に
平伏して
今宵眠らむ
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