Thursday, January 12, 2006

月は東に日は西に

菜の花畑は秋桜畑に変わっていた
小春日和の一日
長閑なる秋一日
紺碧の空は何処までも高く
真綿の雲は何処までも続く
見飽きずに眺めれば何時にしか日が暮れ
春に勝れり見事な時
月は東に日は西に
嗚呼勿体無いことよ
この掌を東西何れに合わせたものか
この頭を月日何れに垂れたるものか
今日が入る
後月が昇る
古今東西問わず誰しもが拝むるこの神秘
宗教は人間が作り上げたものなれど
日没月昇は大自然の創りし奇蹟恩恵
一時期に拝むなど如何にか勿体無し
この幸せが続くなれば
この身でもう少し生き
天の果て地の限り拝見致さむ
頭垂れて夜
星星も清か
神話織り成す星の光は
大気冴ゆ季節亦美しい
日が沈む寸前
月が覗き始め
一番星輝ける
三美揃う刹那瞬間より短き至福なる刹那
今日を生き抜いた実感と明日に臨むに要す勇気と
身体より魂の底から湧き来る
嗚呼勿体無し
この凡人に
この非凡たる景色
大自然の不可思議に
平伏して
今宵眠らむ

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