Thursday, January 12, 2006

老いたる馬よ

来た道ならば笑うな子等を
行く道なれば叱るな老人を
真の知恵者
誰なるかを知れ
老い痴れ者
誰あるかを悟れ
彼の平家物語も語る通りに
雪は野を埋めども老いたる馬ぞ道は知る
そう詠っておる
琵琶法師の悲しき調べ
誰の胸にも響き
繰り返す過ちを
底の無い愚かを
この時代にも語り継ぐ
学識者には知識有り
無学者には知識無し
然れど学者は知識を使えない
農民は知識で生き抜く
知識を知恵とし活かす
其れは血と汗に塗れて体得したもの
戦争の前中後を行き抜きたる現在の老人にこそ認めらるる
如何に学歴で飾っても
如何に資格で装っても
叶わぬ知恵を彼等は会得する
頭垂れ教え乞うこそ最速最善の道なれば
笑うな子等を
嘲るな老人を
純真を分けてもらい
智恵を授けてもらい
生き抜けばいい
生き馬の目を抜く時代を颯爽と疾走せよ
未だ若き思慮浅い者ども
至知は幾ならず
平々凡々事為す
其れ最高の智恵
天地は一心一心明らむ
不順尚の事
真の自由は何者にも頼らぬことだと
幼げな翁爺翁姥が笑う
この世は其れで良い
あの世も其れが良い
自由に遊ぶ者に学べ
何時か行く道
お迎えは直ぐ其処に
お送りは真心込めて
この良き日を祝わむ

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