Friday, January 13, 2006

w御子達

モーセに十戒を示した神
ゆめ偶像を作るなと仰せ
そんなにみっともなかったの?
蛭子神のように醜怪だったの?
意識体である神は
内包する宇宙の真空中に
星の雲や河を創り
己が孤独を慰めた
恒星も惑星も新星も神の体内を巡り自らも転じ
神の鼓動を時間
神の呼吸を空間として
時空の定めに従い
神の意思には反し
創られて後に
熱し燃え冷め凍り衰え再び来し方を遡り
氷から火炎へ還り
砕け散る
神は砕けた星を拾い集め
星の子をまた創る
その繰り返しは気の遠くなるほど続き
飽きた神は星に生命を授けた
星達は授かった生命の源を大切に育み増やし
戦を生んだ
どの星にも戦は絶えず
星々の間も争い絶えず
滅び行く未来へ自転公転を続けて
やがて静寂が
宇宙一杯に充満した
そして今
再び神は実験を始める
今度は失敗しないよう
生命から形と意思と知能を辞去し
自分と同じ空っぽの生命で虚ろなる時代を楽しむ
この瑠璃星が赤く染まるとき
我等の後悔は遅過ぎた
戻れない道を進み行く
我等人類
我等神の子
見捨てられた神の子

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