Friday, January 13, 2006

wMidnight viewer.

夕暮れの街は嫌い
灯り始める一つ一つの灯に
其々のドラマが展開されて
わたしだけのけ者のような疎外感を覚えて
深夜の街は好き
酔っ払い宿無し立ちんぼう
わたしと同じくろくでなし共が群れていて
とても安心する
落ち毀れはわたしだけじゃない
浮き零れもわたしと同じ数いる
奇妙で惨めな一体感
灯が消え出す街は与えてくれる
同病相憐れみ
膿んだ傷口を舐め合い
互いの黴菌を交換する
それは快楽的な交わりよりも一時の体液交換よりも
ずっとわたしを勇気付ける
もっとわたしを慰め励ます
いじけたこの屑は禁煙マークに居場所奪われ
深夜屋上に逃げ込む
いっそ貯水タンクに身投げしてやろうか
歪んだ嫌がらせを思いつく
そのくらい怖いの
一人ぼっちは辛い
泣けるほど可愛くない
撫でてくれる手も無い
自分から放棄破棄廃棄した
取り戻せないかけがえなかったもの
自業自得の自虐の波が寄せては返しまた寄せて
そのまま引かず止まり
深夜だけ
一人だけ
泣けるの

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