Friday, January 13, 2006

w天使の殺意

ティーンエイジャーが人を殺す
マスコミは蝿の如く群れ集まり
五年は会っていない元同級生に
昔の其の子について根堀尋ねる
マスコミが期待する証言は必ず
とても大人しかった
あまり喋らなかった
変わった趣味を持っていた
一人でいることが多かった
等等暗いもの
どす黒いもの
間違っても
明るかった賢かった率先者だった人気があったなどと答えてはならない
期待に添うよう嘘吐くのは
今時の子供の得意技
今の子は知的レヴェルは低下したけど
昔の子より世渡りレヴェルだけ急上昇
何を期待されてるか
何をいって欲しいか
何をたって欲しいか
全部わかって言動している
舐めちゃいけない
彼らは異種の生物
奴等は未知の生態
大人の知らないこの世の闇を
わたしが考え付かない病みを
しっかり見据えて動いている
注意すべきは脳波
彼らの脳はつるんと滑らかで一筋の皺もなく艶やかで綺麗
罪悪を知らず小動物を殺すし
同じ気構えで気楽に人を殺し
ついうっかりして親をも殺す
責めても無駄
彼らに罪の意識はないから
彼らが泣くのは謝るのは
身につけた世渡り術と戸惑いから出る贖罪
彼らは知らないの
生命を身勝手に引き裂くのが悪いことだって
生き物は刺しても絞めても焼いても殴っても
リセットすれば元通り
さあまた殺しあおうと
死体が生き返る時を
無邪気に待ってる
尋問は経費税金時間の無駄
更生も害虫駆除に全く無益
ゴキブリは消毒したら死んじゃうから
彼らの垢もフケも世間に対する鎧なの
生まれからして卑しいの
わたし達の歪んだ世代が生み出した怪物
其れが今時のティーンエイジャー
親殺しは意趣返し
安全な子宮内から危険な外界へ生み出された呪い
彼らはこの世を壊すため下った天使かも知れない
無垢なまま生き血を浴びる
それでもへらへら笑ってる
なんて美しい天使だろう
殺戮の天使
その名はティーンエイジャー

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