Friday, January 13, 2006

wrm桜色

桜の下には死体が埋まっている
梶井基次郎が書き残した名言は幼いわたしを怯えさせた
何故知ってるのだろうか
わたしが埋めた猫の死体
言うこと聞かず引っ掻き
腹が立ったから縊ったの
そしたら呆気なく死んじゃった
本当は気絶してのかも知れない
でも寝覚めた猫の仕返しが怖く
桜の木の下にスコップで穴掘り
猫を放り入れ
とどめに枝で両目を貫いて
入念に殺して
黒土を被せた
あの桜は次の春満開に咲き誇り
他の桜よりもずっと赤く見えた
わたしの気のせいだったろうか
でも確かにあの桜は濃い紅色で重たい猫の恨みで枝垂れていた
だってあのとき友達は皆塾や家へ行っちゃって
わたし一人きりとても寂しくて
猫と慰め合おうそう思っただけ
殺す気は無かったし殺した実感も無かったし
唯あの桜が余りに赤く重く長くこれ見よがしに咲き続けるから
わたしやっと殺した実感覚えた
気味悪いよりも気分爽快だった
弱いものは死ねばいい
強いものが食えばいい
幼い頃の記憶は確実に今のわたしを築き上げ
猫の血もわたしの中に残ってる
だからわたし好きなのね
人殺しが
自分殺しが
止まらないのね
桜色の狂気は増殖続ける
今もなおほら
こんな風に
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