Tuesday, January 17, 2006

rm阿漕が浦

体温より暑き夏
今年も盂蘭盆会が訪れ
去り往く世上は総じて霊に満ち溢れ零れ
生きしものは霊を擦れ触れ吸う飲み下せし
霊を五臓六腑に撒き血脈に波打ちて
やがて死人は生人の血肉となる
おぞましきこの世の理
廻り巡り帰る輪廻転生
終わり有りや此の二重成す螺旋
此処は阿漕が浦
盗みも殺めもせずただ禁猟した親思う息子の霊眠る漣打つ場所
立つ瀬無く浮かぶ瀬も無く此の浮世
唯徒に時は過ぎ行き悲しき物語は忘却の彼方此方浮かび
再びの悲劇を招き寄せた
昨日あの子が帰らなかった
今日この子が帰るだろうか
明日どの子が帰らぬものか
世は総じて死霊に満ち溢れ
盂蘭盆会に帰り損ねた死人今此処に浮かび
二度と沈まぬと
にやり笑った

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