Thursday, January 12, 2006

spero dum spiro

生きている限り私は希望を抱く
spero dum spiro
たった三語の短い言葉
込められた思いは強い
何もかも忘れていくが
学生時代に習ったこの短いラテン語が
腐った脳に焼きつき離れない
生きている限り希望を抱くと
貧乏学生だった私を励ました
寒さに震え暑さにバて着るものも夏冬同じで
煙草を買おうか食糧を買おうか酒類を買おうか
メトロを降りてステューディオへ戻る途中の三ブロック先
ドラッグストア毎日悩んだもの
思い出す
思い出せる
忘れていない
確かに生きて希望を持ち続けたわたしがいた
今もまだいる
捨てていない
捨てきれない
高過ぎる望み
遠過ぎる夢見
確かに今此処にわたしは生きている
コネティカットで暮らした日々
spero dum spiro
希望を捨てるなど思いもせずにいた
必ず叶えると信じ
湿気モクくわえて温いビア飲み下しハンバーガーを食い続け
幸せだなあと実感した
パンの欠片に感謝し他人の吸殻を燻らせ薄く温い酒で酔えた
出典不明のこの三語
今もわたしを励ます
まだ生きられる
まだ頑張れる
まだ夢追う
まだ途中
希望は絶望のどん底にこそ在る
どん底に落ちたわたしはこの三語を再発見してもう一度歩き始める
真闇の生に光が一条射す
生きろと

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