Sunday, May 21, 2006

wうr桜降る

月がせせらぐ
雲がながれる
砂が舞い踊る
其れは怒りか嘲りか
鳥が啼く
風が鳴く
鬼が哭く
此れは祝いか呪いか
咲く桜
散る桜
踏む桜
薄紅色に世界を染め
天地黄玄の理を乱す
今旅立つは
遠流の罪か
近流の罰か
何れ笑う哂う嗤う
狂いの春に似合う
蒼天蒼海桜の地
死人の血を吸い
朱なる桜
乱れ吹き
出立を唯見送る
願い叶うは
何時何処如何に
何一つ寄辺無く
頼るは己が身一つ
漂う如く世を渡る
浮世に浮かばれず
流れに立つ瀬溢れ
消えたしと祈る心
星降る夜に
月射す帳に
曙照る闇に
傅き拝む神も消ゆ
塵芥と人界
疎いに同じ
我が身さえ
持て余さる
春の夜
斯様な刻は
涙止まらぬ
桜吹雪の宵闇に
独り座す
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